WsdlExporter クラスには、開発者が WSDL のエクスポートをカスタマイズできるような仕組みが備わっています。
WSDL のエクスポートをカスタマイズするには、IWsdlExportExtension インターフェイス(System.ServiceModel.Description) を実装したクラスを用意します。
更にこのクラスは、コントラクトビヘイビア、エンドポイントビヘイビア、オペレーションビヘイビア、バインディング要素のいずれかとして実装します。 ( これら特有のインターフェイスを実装する際は、特になんらかの処理を行う必要はありません。例えば、コントラクトビヘイビアならIContractBehavior インターフェイスを実装しますが、このインターフェイスの各メソッドの中身は空で大丈夫です。なお、サービスビヘイビアは含まれていないことに注意します。 )
IWsdlExportExtension インターフェイスには次の二つのメソッドが用意されています。
各メソッドは、第一引数で呼び出し元の WsdlExporter を受け取り、第二引数でカスタマイズを行うためのオブジェクトを受け取ります。
・ExportContract メソッド
コントラクトに対して生成される WSDL をカスタマイズします。
第二引数で受け取った WsdlContractConversionContext クラス (System.ServiceModel.Description) のオブジェクトに対してカスタマイズを行います。
・ExportEndpoint メソッド
エンドポイントに対して生成される WSDL をカスタマイズします。
第二引数で受け取った WsdlEndpointConversionContext クラス (System.ServiceModel.Description) のオブジェクトに対してカスタマイズを行います。
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ServiceDescription と WSDL 参照
System.ServiceModel.Description 名前空間
System.Web.Services.Description 名前空間